子どもを望んでなかったママの末路

子どもを望んでなかったママの末路

子ども嫌いは、遺伝するみたいです。父方の祖父が子ども嫌いでした。孫が来ると「やかましいから、あっちへ行け」というような人でした。それが父にも遺伝したようです。私の小学生時代、弟と私が食卓で楽しく話していると「うるさい!」と怒声が飛んできました。

私の実家はクリスチャン家庭です。祖母は例年、私ことmintを筆頭に年下の従兄弟たちを招いて、クリスマス会を開いてくれました。当然、祖父は嫌がるので、居間をふすまで締め切った隣の部屋にご馳走が用意されました。

けれど祖父は、「人間としては」対等に向き合ってくれていたと思います。山高帽と口髭が似合う、いなせな祖父でした。地方都市から東京の中学に進学した私は、ある時思いついて、渋谷の千疋屋で季節の柿を祖父に買って帰りました。

祖父は喜んだ様子で500円札を渡してくれ、「これは柿のお金じゃないよ。M子(mintの名前)が買ってきてくれたから、お礼に」と言い添えました。子どもながらに「思いやりのあるお爺ちゃまだな」と心が温まりました。

mintが大学生になった頃のこと。そんな祖父が、廊下の暗がりで行きあった折に、ふと祖母への愚痴を漏らしたのです。「お姫様のように大切にしているのに、わかっていない」とかなんとか……。mintは黙って繰り言につき合いました。実際、周りの大人の噂でも、祖母は祖父に対してそっけないとの論調は耳にしていましたし。

私が大学4年の時、祖父は突然病没しました。その何年も後、祖母が申し訳なさそうにポツリと言いました。「Mちゃんが高校生の時、アメリカのお土産に買ってきてくれたロザリオね。木製だったから、お爺ちゃまの棺桶に入れちゃったのよ」と。

それを聞いて、なんとなくホッとしました。祖母も祖父の気持ちがわからなかったわけではないのかな、と思って。

話がそれましたが……。「結婚て、他人から内実はわからない」「子ども嫌いでもそれなりでやるしかないのかも」と、今では思います。

最近のz世代などで、子どもを持つことが当たり前でなくなりつつあるとか。それって、子ども嫌い家系に生まれたmintにとっては、ごく自然な潮流。だって子どもって、うるさいし、臭いし、勝手だし。「好き」っていう方が、よほど変人ではと感じます。

昔の女の人は、結婚の他に収入源がなかったから。子持ちが素敵なような幻想に乗せられて、こぞって子育てしていたのではないでしょうか。

ちなみにmintの祖母は、元祖キャリアウーマン。だから発言権があり、子どもを嫌がる祖父に構わず賑やかなパーティーを開いたりできたのかもしれませんね。

「それで、子ども嫌いの末路は?」ですか?。はい、「孫より娘」ってなっています。世間では、「子どもより孫が大事」とよく聞きませんか? あれは子ども好きな人に限っての話でしょう。

私も孫息子が疎ましいわけでは全くないです。可愛いことは可愛い……。けど、手塩にかけた娘とは、比べるべくもありません。娘、娘、寝ても覚めても娘。遠くニューヨークから気にかかるのは、いつも娘のことばかり!

これって実は、母から聞かされる亡き父の晩年と一緒なのです。寝ても覚めても「M子、 M子」と、頭から離れない生活であったらしいです。

さあ、こんな家族に、あなたはなりたいですか?

子持ちをお勧めするつもりは、毛頭ありません。経済力があるなら、女性は一生独りもナイスな選択だと信じています。

それでもmintと同じく、周囲の思惑に抗う強さがない場合。「子どもはいつまでも子どもではありません」。今日の投稿が少しでもご参考になっていれば嬉しいです。

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